2024年9月23日月曜日

チャプレン研究会シンポジウム 傾聴者養成の国際比較 2024年12月11日(水) 10-13時

 「チャプレン」は、もともとキリスト教の牧師であり、学校や軍隊や病院など、特定の施設や公共空間で、人々が人生上の諸課題に直面するのを支える専門職(宗教者)として訓練を受けた人を指します。現在ではチャプレンはキリスト教の枠を超えて、仏教やイスラームなどの諸宗教のチャプレン、無神論(atheism)や不可知論(agnosticism)、無宗教(no-religion/none)、ヒューマニズム(humanism: 日本語では人間尊重というニュアンスが強調されるが、英語では特定宗教によらぬ立場)の立場をとるチャプレンもおります。そして、災害時や平常時の地域支援に関わるコミュニティチャプレン、全地球規模の気候変動の影響を受けて苦しむ人々を支援するエコチャプレンなども生まれています。

チャプレンについて考える本研究会では、欧米や日本の諸宗教の事例を採り上げてきました。きたる12月には、ハーバード大学の主任チャプレンであり、仏教チャプレンのモデル構築を目指した著作Kalyanamitraを書かれたモニカ・サンフォード先生をお招きし、チャプレンとしての自己形成Spiritual Formationについて考える研究会を行います。

チャプレン研究会シンポジウム

登壇者:モニカ・サンフォード先生(ハーバード大学)、伊藤高章先生(上智大学)
司会と運営:葛西賢太(上智大学)、栗原幸江(上智大学)
テーマ:傾聴者養成の国際比較
日時: 2024年12月11日(水) 10-13時
会場:上智大学四谷キャンパス (お申し込みいただいた方に会場・来場方法をお伝えします)

※研究会は英語と日本語で行われます。


申し込み方法:11月30日(土)24時までに以下にお申し込み下さい。

https://forms.gle/yVFXGa1y8XBH3drf8

研究会は科研費基盤研究(C)「臨床牧会教育の新しい傾聴者像の検討:臨床「宗教」教育指導要領作成のために」(JSPS23K00073)の一環として行われます。


・メールアドレスの単純な間違いがしばしばあります。よくご確認のうえ、入力をお願いします。
 メールアドレスの間違いには、他に連絡手段もないので、対処することができません。
・携帯キャリア(docomo、au、ソフトバンク)のメールアドレスなどは、下記gmailからのご案内が受信できないことがあります。gmailからの受信ができるように設定をお願いいたします。インターネット上の事情による未着などについては、対処することができません。
・記入された内容を確認後に、12月1日(日)中に、来場方法を送付します。
・申し込まれたに関わらず、12月2日(月)に接続情報が未着の場合は、chaplaincy.studies@gmail.comにメールでお知らせ下さい。
「ゴミ箱」や「迷惑メールフォルダ」などに紛れ込んでいることがしばしばあります。ご確認ください。

・この会は学術的な目的で行われております。研究内容をじっくり聞き、客観的に吟味し、討議する、学術的環境の保持に協力頂けない場合は、ご退出頂くことがございます。

 

チャプレン研究会(https://chaplaincy-studies.blogspot.com/)

2024年7月8日月曜日

第17回チャプレン研究会 ネイセン・ミション先生「米国におけるチャプレンと宗教」 2024年8月21日 18:00-20:00

「チャプレン」は、もともとキリスト教の牧師であり、学校や軍隊や病院など、特定の施設や公共空間で、人々が人生上の諸課題に直面するのを支える専門職(宗教者)として訓練を受けた人を指します。現在ではチャプレンはキリスト教の枠を超えて、仏教やイスラームなどの諸宗教のチャプレン、無神論(atheism)や不可知論(agnosticism)、無宗教(no-religion/none)、ヒューマニズム(humanism: 日本語では人間尊重というニュアンスが強調されるが、英語では特定宗教によらぬ立場)の立場をとるチャプレンもおります。そして、災害時や平常時の地域支援に関わるコミュニティチャプレン、全地球規模の気候変動の影響を受けて苦しむ人々を支援するエコチャプレンなども生まれています。

チャプレンについて考える本研究会では、欧米や日本の諸宗教の事例を採り上げてきました。

現在、 一般社団法人KYOENの講師として滞在中のネイセン・慈心・ミション先生は、米国サンフランシスコの神学連合大学院(Graduate Theological Union)で学ばれた仏教学者であり、真言密教の修行を了えた僧侶であり、 Interfaith Ministerの一人であり、そして仏教チャプレンであり、とくに、仏教におけるケアのあり方を包括的にガイドしたA Thousand Hands: A Guidebook to Caring for your Buddhist Community (Sumeru Press, 2016)、災害支援をする仏教チャプレンについて書物Refuge in the Storm: Buddhist Voices in Crisis Care(North Atlantic Books, 2023)も出された研究者でもあります。京都の龍谷大学での日本学術振興会特別研究員を経て、現在に至っています。

 チャプレン研究会を運営しながら何度か出る話題として、現在、チャプレンは宗教をどのように扱っているか……チャプレン自身の宗教と、チャプレンが支援する相手の宗教をどう扱っているか、ということがあります。キリスト教、仏教、イスラームなどの特定の宗教に属する宗教専門職としてのチャプレンは、相手の宗教や信条を問わずに奉仕しなければなりません。無神論や不可知論、ヒューマニズムを奉じるチャプレンもおります。

今回、ネイセン・ミション先生に、米国でのチャプレンと宗教というテーマについて大きな見取り図を講義いただくお願いをいたしました。ご関心のある方、どうぞご参加下さい。

研究会の概要

第17回チャプレン研究会
講師:ネイセン・ミション先生(龍谷大学)
司会:葛西賢太(上智大学)
テーマ:「米国におけるチャプレンと宗教」
日時: 2024年8月21日 18:00-20:00
会場:zoomミーティングによるオンライン開催(要事前申し込み)

※研究会は日本語で行われます。


申し込み方法:8月18日(日)24時までに以下にお申し込み下さい。

https://forms.gle/QTtHvSZNVTjUqd827

研究会は科研費基盤研究(C)「臨床牧会教育の新しい傾聴者像の検討:臨床「宗教」教育指導要領作成のために」(JSPS23K00073)の一環として行われます。


・メールアドレスの単純な間違いがしばしばあります。よくご確認のうえ、入力をお願いします。
・携帯キャリアのアドレスなどは、下記gmailからのご案内が受信できないことがあります。gmailからの受信ができるように設定をお願いいたします。
・以下に記入された内容を確認後に、8月19日(月)中に、接続情報を送付します。
・前日までに接続情報が未着の場合は、chaplaincy.studies@gmail.comにメールでお知らせ下さい。
 「ゴミ箱」や「迷惑メールフォルダ」などに紛れ込んでいることがしばしばあります。ご確認ください。
・接続情報は、申込手続をしていない方にお伝えしないで下さい。
・この会は学術的な目的で行われております。研究内容をじっくり聞き、客観的に吟味し、討議する、学術的環境の保持に協力頂けない場合は、ご退出頂くことがございます。

2024年6月24日月曜日

第16回 テーマ:国際日本宗教研究の意義と重要性:歴史学、社会学、人類学の観点から

 ●第16回

テーマ:国際日本宗教研究の意義と重要性:歴史学、社会学、人類学の観点から
話者:アダム・ライオンズ先生(モントリオール大学講師)
   ※お話は日本語で行われます。
日時:2024年7月10日(水) 15:25-17:05(四限)
場所:オンライン

※アダム・ライオンズ先生 モントリオール大学宗教学部・東アジア研究センター 助教授
日本の刑務所にて入所者の心のケアに取り組む教誨師の歴史と制度の調査を研究して、ハーバード大学大学院宗教学科にて博士号を取得。研究はKarma and Punishment: Prison Chaplaincy in Japan (Harvard University Asia Center, 2021)として刊行されています。日本近代における宗教と政治、文化、新しい宗教運動や思想運動についての論考多数。現在は、新宗教の歴史と現在と天理教を背景とする文学者・芹沢光治良(せりざわこうじろう)を中心に、近代日本の文化と宗教との関わりについて研究を進めています。

ライオンズ先生は、日本の刑務所での傾聴者「教誨師」の歴史と実践の研究で、ハーバード大学で博士号を取得されました。
日本生活が長かったので、日本語も流暢です。調査のために来日されるので、講義もお願いしました。また、若手研究者でおられることから、研究者としての博士論文研究の経験についてもお話し下さるようにお願いしております。

お話は科研基盤研究(C) 「臨床牧会教育の新しい傾聴者像の検討:臨床「宗教」教育指導要領作成のために」(JSPS23K00073)  によって行われます。

人数確認のため、7月7日の24時までにこちらにお申し込み下さい。
https://forms.gle/eMoJqEHhAwUTJ12e7

第15回 『悲しまないで(La Tahzan)』という書籍を巡るイスラーム圏の諸現象

 ●第15回

『悲しまないで(La Tahzan)』という書籍を巡るイスラーム圏の諸現象

日時:2024年7月3日(水) 1800-2000
会場:オンライン開催(事前申し込みが必要)
報告者:兼定愛(けんじょうめぐみ、東京大学)
コメント:細谷幸子(国際医療福祉大学)
司会:葛西賢太(上智大学)

 チャプレンとは、人々が人生上の諸課題に直面するのを支える専門職(宗教者)で、軍隊や刑務所や病院などで傾聴や精神的支援を行う人のことをいいます。チャプレンといえばかつてはキリスト教の牧師か司祭でありましたが、現在は諸宗教・無宗教のチャプレンが活躍しています。

 チャプレンについて考える本研究会では、欧米や日本の諸宗教の事例とあわせ、イスラーム世界での事例も採り上げてきました。今回は、東京大学大学院人文社会系研究科特任研究員の兼定愛(けんじょうめぐみ)先生により、イスラーム世界でのロングセラー・ベストセラーとなり多くの言語に訳されている『悲しまないで(La Tahzan)』という本について、そして、この本の執筆の背景のみならず、反響・読者層などの諸現象について、詳細にお話しいただきます。イスラーム世界での「悲しみ」とそれに対する応答のしかたを詳細に吟味し、あわせ、日本での「スピリチュアルケア」を再考もする好機と期待されます。イスラーム世界とお仕事でかかわられる方々にとっては実践上のメリットもあるでしょう。どうぞご参加ください。

なお、『悲しまないで(La Tahzan)』はアラビア語の本ですが、英訳はAmazonなどで入手できます。また、日本語訳は、兼定先生が鋭意翻訳中とのことです!

研究会は、科研費基盤研究(C)「終末期患者に対するイスラーム的ケアの研究:イランにおける死の医療化をめぐって」(JSPS20K12326)、および「臨床牧会教育の新しい傾聴者像の検討:臨床「宗教」教育指導要領作成のために」(JSPS23K00073)の一環として行われます。

下記のフォームにて、6月30日(日)24時までにお申し込みください。

https://forms.gle/Xju52Eg9inmZZkwS7

2024年5月29日水曜日

2024年内のチャプレン研究会の予定

 5月28日(火)に、ティモシー・ベネディクト先生のSpiritual Endsの合評会を終えました。ベネディクト先生、コメントの中井珠恵先生、ありがとうございました。また、この会は、申し込まれた方の九割が参加されていて、無料のオンラインの会議としては、参加者の期待が大きかったことが推察されます。

本研究会は、諸宗教・諸文化におけるチャプレンのありかた、制度、養成方法論について比較検討することを主目的としていますが、本研究会の始まりから、イスラームにおけるチャプレンのありかたを重要事例として扱ってきました。そのため、研究会の約半分は、イスラームにおけるムスリムチャプレンについての講義としてきました。


さて、本年は、以下のような研究会を予定しています。タイトルは変更されることがあります。

2024年7月3日(水) 兼定愛先生(東京大学大学院人文社会系研究科 特任研究員、日本学術振興会特別研究員・PD)
チャプレン研究会15:『悲しまないで(La Tahzan)』という書籍を巡るイスラーム圏の諸現象


2024年7月10日(水) アダム・ライオンズ先生(モントリオール大学助教授)


2024年12月中旬 モニカ・サンフォード先生(ハーバード大学諸宗教チャプレン)


下記研究会は中止となりました。

2025年1月15日(水) 兼定愛先生(東京大学大学院人文社会系研究科 特任研究員、日本学術振興会特別研究員・PD)
チャプレン研究会18:イスラーム心理学の勃興と動向




2024年3月24日日曜日

第14回チャプレン研究会 Timothy O. Benedict, Spiritual Ends: Religion and the Heart of Dying in Japan 著者を囲んでの合評会 2024年5月28日(火) 19-21時

 第14回チャプレン研究会 著者を囲んでの合評会

Timothy O. Benedict著  Spiritual Ends: Religion and the Heart of Dying in Japan (University of California Press, 2023)

日時:2024年5月28日(火) 19-21時
会場:オンライン開催(事前申し込みが必要)
※研究会は日本語で行われます。
報告者: Timothy O. Benedict (関西学院大学)
コメント:中井珠惠(愛染橋病院チャプレン、上智大学・京都文教大学非常勤講師)
司会:葛西賢太(上智大学)

 チャプレンとは、人々が人生上の諸課題に直面するのを支える専門職(宗教者)で、軍隊や刑務所や病院などで傾聴や精神的支援を行う人のことをいいます。チャプレンといえばかつてはキリスト教の牧師か司祭でありましたが、現在は諸宗教・無宗教のチャプレンが活躍しています。

 チャプレンについて考える本研究会では、欧米や日本の諸宗教の事例を採り上げてきました。今回は、関西学院大学のティモシー・ベネディクト先生による、日本のホスピスチャプレンについての研究の、合評会をいたします。ベネディクト先生が本書の概略をお話しされたのちに、上智大学グリーフケア研究所・京都文教大学大学院でも教鞭を執られている、愛染橋病院のチャプレンである中井珠惠先生より書評コメントをいただき、参加者も交えたディスカッションをいたします。ベネディクト先生もチャプレンの経験がおありです。

 カウンセラーやチャプレンの活動を説明するために、私たちはしばしば「心のケア」という表現を用います。ティモシー先生はこの「心」がスピリチュアルケアのキーワードと考え、病棟での参与観察をしながら、日本の病院におけるスピリチュアルケアとはどのようなものか、宗教と医療とスピリチュアリティの接点を解き明かしていきます。日本におけるスピリチュアルケアのあり方を、広い視野から見なおす好機と期待されます。どうぞご参加ください。

なお、ベネディクト先生の本書は、冊子版と同内容のKindle版が無償提供されています。
https://amzn.asia/d/b2Vfvnw

研究会は科研費基盤研究(C)「臨床牧会教育の新しい傾聴者像の検討:臨床「宗教」教育指導要領作成のために」(JSPS23K00073)の一環として行われます。

 

下記のフォームにて、5月24日(金)24時までにお申し込みください。
https://forms.gle/PYYasXcVsGh79MGL7

 

・メールアドレスの単純な間違いがしばしばあります。よくご確認のうえ、入力をお願いします。
・携帯キャリアのアドレスなどは、下記gmailからのご案内が受信できないことがあります。gmailからの受信ができるように設定をお願いいたします。
・以下に記入された内容を確認後に、5月25日(土)中に、接続情報を送付します。
・前日に接続情報が未着の場合は、chaplaincy.studies@gmail.comにメールでお知らせ下さい。
 「ゴミ箱」や「迷惑メールフォルダ」などに紛れ込んでいることがしばしばあります。ご確認ください。
・接続情報は、申込手続をしていない方にお伝えしないで下さい。
・この会は学術的な目的で行われております。研究内容をじっくり聞き、客観的に吟味し、討議する、学術的環境の保持に協力頂けない場合は、ご退出頂くことがございます。

 

チャプレン研究会(https://chaplaincy-studies.blogspot.com/)

2024年1月23日火曜日

第13回チャプレン研究会 オランダのムスリムチャプレン(2024/2/21 15時)

 13回チャプレン研究会 

オランダのムスリムチャプレン――先行事例から学ぶ--


日時:2024221日(水) 15-18時【開始時間にご注意下さい】

会場:上智大学 (東京都千代田区紀尾井町7-1)
および オンライン開催(オンラインは事前申し込みが必要)

報告者:葛西賢太(上智大学)・中西よる(千葉大学)

葛西賢太:オランダのムスリムチャプレン ――先行事例から学ぶ――

中西よる:西欧のムスリムチャプレン ――文献から見えてくること――

コメント:義澤幸恵(神奈川工科大学)

司会:細谷幸子(国際医療福祉大学)

 

 チャプレンとは、人々が人生上の諸課題に直面するのを支える専門職(宗教者)で、軍隊や刑務所や病院などで傾聴や精神的支援を行います。チャプレンといえばかつてはキリスト教の牧師か神父でありましたが、イスラームも含めた諸宗教・無宗教のチャプレンが誕生しています。イスラームのチャプレンはムスリムチャプレンと呼ばれますが、法学者ウラマーやモスクで礼拝を先導するイマームなどの役割を支えつつ、スキマ的な傾聴や支援も行います。

チャプレンについて考える本研究会では、欧米や日本の事例を考える上で、比較検討の対象として、また先行事例として、ムスリムチャプレンについても調査を進め、また専門家をお招きして参りました。

今回は、20239月に葛西と中西が行ったオランダでの現地調査・欧米での文献調査について報告し、また、オランダのムスリム移民研究の専門家である義澤幸恵先生をお迎えしてコメントをいただきます。

 オランダはプロテスタントキリスト教の影響の強い国家としての歴史がありますが、トルコとモロッコからの多くの移民労働者が定住しています。ムスリムチャプレンはそのムスリムのために、そして他宗教者や無宗教者のために、病院や刑務所や軍隊などで奉仕します。チャプレン制度としては、ムスリムチャプレンの「先進国」とも言える米国[MOU1] などより優れていると思われる面もあります。オランダ独自の制度を他国と比較しつつ、善意だけでなく歴史的制度を踏まえたチャプレンの活動を掘り下げる機会としたいと思います。

 なお、本研究会は対面(上智大学)とオンラインを併用するハイブリッド形式で行い、終了後に会食交流会を行います。交流会のみのご参加でもけっこうです。研究会は科研費基盤研究「イスラーム・ジェンダー学と現代的課題に関する応用的・実践的研究」および同「終末期患者に対するイスラーム的ケアの研究:イランにおける死の医療化をめぐって」の一環としても行われます。事前の申し込みをお願いいたします。

 

2024215()24時までに下記のフォームに記入し、お申し込み下さい。

https://forms.gle/iBNjdapbgqsF196V9

 

・メールアドレスの単純な間違いがしばしばあります。ご確認お願いします。

・携帯キャリアのアドレスなどは、下記gmailからのご案内が受信できないことがあります。gmailからの受診ができるように設定をお願いいたします。

・以下に記入された内容を確認後に、翌日2024216()中に、接続情報を送付します。

・前日に接続情報が未着の場合は、chaplaincy.studies@gmail.comにメールでお知らせ下さい。

 「ゴミ箱」や「迷惑メールフォルダ」などに紛れ込んでいることがしばしばあります。ご確認ください。

・接続情報は、申込手続をしていない方にお伝えしないで下さい。

・この会は学術的な目的で行われております。研究内容をじっくり聞き、客観的に吟味し、討議する、学術的環境の保持に協力頂けない場合は、ご退出頂くことがございます。

 

チャプレン研究会(https://chaplaincy-studies.blogspot.com/

2023年8月29日火曜日

第12回研究会 巣ごもり読書会&チャプレン研究会 Islam in Prison(刑務所の中のイスラーム)を読む

 

巣ごもり読書会&チャプレン研究会第12回

Islam in Prison(刑務所の中のイスラーム)を読む

報告担当:上智大学 葛西賢太(かさいけんた)
コメント:繁田真爾(しげたしんじ、東北大学)、細谷幸子(ほそやさちこ、国際医療福祉大学)
日時:2023年10月17日(火) 1830-2030 オンライン開催(10/14までの申込者に接続情報告知)

 Matthew Wilkinson, et al., Islam in Prison: Finding Faith, Freedom and Fraternity, Policy Press, 2022は、刑務所の中のムスリム(イスラーム教徒)の入所者・看守・チャプレンについての、英仏スイスを国際比較した、量的・質的調査に基づく研究書です。タイトルに仮の日本語訳を付すなら、『刑務所の中のイスラーム:信仰と自由ときょうだい愛を見いだす』というところでしょうか。注目いただきたいのは、279名もの入所者にくわえて、79名の看守やチャプレンについても調査を行うことで、刑事施設のあり方、処遇のあり方、再生活の支援についても考え、結果として社会のあり方を問う材料を提供してくれていることです。本書はカラフルな図版と、イスラームについて概説する章が加わった平易な叙述で、たとえば司法・行刑の分野だがイスラームについてはあまり知らないという方にも有意義なものとなっています。また、イスラームに対する誤解も解きながらも、少数の過激主義者が刑務所の環境に及ぼしている影響についても率直に示した、バランスのとれた研究といえるでしょう。
 なお本書に先行し調査者も重なる重要な研究として、James Beckford and Sophie Gilliat, Religion in Prison: Equal Rites in A Multi-Faith Society, Cambridge University Press, 1998、および、Sophie Gilliat-Ray, et al., Understanding Muslim Chaplaincy, Routledge, 2013(一度紹介済み)があります。今回はこの二著の概略も紹介しながら、刑務所の中の宗教司式者・傾聴者としてのチャプレンのあり方が、イスラームの場合はどうなっているのかを広く考える機会としたいと思います。この領域に関心をもつ方のご参加を歓迎します。
 繁田氏は日本の刑務所における教誨活動史の専門家という観点から、細谷氏は葛西の研究プロジェクトの研究代表者としていっしょにカーディフ刑務所(ウェールズ)を訪問した際の聞き取りを踏まえ、コメントをされます。
 なお、この読書会は学術研究のために行うものですので、建設的な討議のできる場を確保するために、ご協力いただけない方の参加をお断りすることがあります。ご理解くださいますようお願いいたします。

2023年10月14日(土)24時までに下記のフォームに記入し、お申し込み下さい。


メールアドレスの単純な間違いがしばしばあります。ご確認お願いします。
携帯キャリアのアドレスなどは、下記gmailからのご案内が受信できないことがあります。ご注意下さい。
以下に記入された内容を確認後に、翌日10月15日(日)中に、接続情報を送付します。
・前日に接続情報が未着の場合は、chaplaincy.studies@gmail.comにメールでお知らせ下さい。
 「ゴミ箱」や「迷惑メールフォルダ」などに紛れ込んでいることがしばしばあります。ご確認ください。
・接続情報は、申込手続をしていない方にお伝えしないで下さい。
・この会は学術的な目的で行われております。研究内容をじっくり聞き、客観的に吟味し、討議する、学術的環境の保持に協力頂けない場合は、ご退出頂くことがございます。

チャプレン研究会https://chaplaincy-studies.blogspot.com/

第11回チャプレン研究会『共苦する人間』(杉岡良彦先生) 2023/7/20(木) 1910-2050

第11回研究会は、以下の内容で行われました。

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日時: 2023/7/20(木) 1910-2050

講師:杉岡良彦先生(上野病院診療部医師)
講題: 共苦する人間
会場:zoomによるオンライン開催
司会:葛西賢太(上智大学大学院実践宗教学研究科教員)

チャプレン研究会https://chaplaincy-studies.blogspot.com/
言語:講演は日本語でおこなわれます。

【講演概要】

このたび、当方が担当させていただく授業にて、上野病院診療部の医師、杉岡良彦先生に、本年刊行されたご高著『共苦する人間』(春秋社)についてご講演をいただきます。
『共苦する人間』は、医療がなんのためにあるのか、医療と宗教とはどのように接するのかを、理論的思想的にも真摯に問いを重ねてこられた杉岡先生の新著です。

今回の研究会は、葛西が担当している大学院科目「臨床スピリチュアルケア演習」の一回を公開する形で行われます。そのため、牧会カウンセリングについて論じた、本書の第五章を中心に、杉岡先生にはお話をお願いしています。
大学院の授業ですので、質疑等は大学院生を優先にさせていただきますことをお許しください。


● 参考記事
医学と宗教が共にめざす「癒しとは何か?」 ――杉岡良彦著『共苦する人間』は医学と宗教の協働を探る(前篇、後篇)
https://book.asahi.com/jinbun/article/14903291
https://book.asahi.com/jinbun/article/14909022

●講師プロフィール
杉岡良彦(すぎおか・よしひこ)

1966年生まれ。京都大学農学部、京都府立医科大学卒業。東海大学大学院医学研究科博士課程環境生態系専攻修了。現在、上野病院診療部に勤務、京都府立医科大学非常勤講師(医学哲学担当)。医師、博士(医学)、精神保健指定医。


2023年6月10日土曜日

第10回研究会までの振り返りと今後

 チャプレン研究会は、多くの回を、イスラーム・ジェンダー科研の共催・後援をいただいてやってきました。これは後援を得たということだけでなく、共通の関心ごとを見いだし優れた研究者にお会いできた意味でも、また、ムスリムチャプレンについての回の詳細な報告を、同科研のウェブサイトでご覧いただけるという点でも、とても幸運なことでした。


英国におけるムスリムチャプレンについての先駆的といえる研究、Sophie Gilliat-Ray, Understanding Muslim Chaplaincy,2014について、「巣ごもり読書会」(コロナ禍で会えないですから)で、国際医療福祉大学の細谷幸子先生と上智大学の葛西とで、紹介させてもらいました。以下で当日の配付資料をダウンロードできます。また、このページでは、チャプレンとは何か、そしてムスリム(イスラーム)のチャプレンとは何かについて短い説明を試みています。なお、Sophie先生たちにお会いする機会をその後に得て、ご本人たちもとてもすてきなかただったことを付け加えます。
http://islam-gender.jp/news/344.html

米国のハートフォード国際宗教平和大学(もとハートフォード神学校)で教鞭を執るビラール・アンサーリ先生の講演も行いました。米国でムスリムチャプレンがどのような歴史をたどり、どのようなことをしていたのかが浮き彫りになる講演でした。以下で講演の日本語書き起こしがダウンロードできます。ちなみに小ネタですが、ハートフォード神学校は日本の内村鑑三が憧れていたところで、実際に入ってみたらリベラルすぎて肌が合わなかった、というところでもあり、ムスリムチャプレンの養成がそこでおこなわれているということが興味深く感じられます。
http://islam-gender.jp/news/345.html

第7回のムハンマド・マンスール・アリ先生(英カーディフ大)の講演は、イスラームの伝統的な教師・学者であるイマームと比較しながら、医療や司法におけるムスリムチャプレンの活動を位置づけたものでした。とても好評でしたので、講演録を準備できないかと思っております。

葛西は上智大学で日本版のチャプレン養成に関わっているのですが、そもそもチャプレンとはなに? 何を基準にして養成すればよい?という問いを抱えていました。上智大学の養成方法は、米国で100年前に始まったキリスト教プロテスタントチャプレンの組織的養成(臨床牧会教育)の影響を強く受けたもので、病棟での苦しみ悩みの傾聴者を一つの典型として想定しています。いっぽう、イスラームのチャプレンは、(葛西の印象ですが)アドボカシーとエンパワメントに重きを置いていて、それはなぜだろうというのが以前からの疑問でした。欧米諸国への移民としてのムスリム/ムスリマの経験、それゆえのアイデンティティ模索や伝統的なイスラーム法との生き方すりあわせ、家族や女性のあり方をめぐる課題(DVや虐待含む)などがすれ違う場所に、イスラームチャプレンがいるのだと知りました。また、欧米のムスリムチャプレンの取り組んでいる問題は、日本のムスリム(ムスリムチャプレン)にも通じるものがあり、さらに、日本の他宗教/無宗教チャプレンも、ムスリムチャプレンの経験から学びうるものがとても多いと感じています。細谷幸子先生を介して、イランで勃興しつつあるスピリチュアルケアの教育者や実践者たちとも出会いました。そのため、たまたまムスリムチャプレンの回が多いのですが、その他のチャプレン(韓国の緩和ケアや日本の刑務所での教誨師の歴史と活動)についても採り上げています。

今後なのですが、ヨーロッパでの刑務所の職員(チャプレン含む)と入所者に行った大規模調査(Islam in Prison)を昨年刊行された、カーディフ大のマンスール・アリ先生の同僚であるMatthew WIlkinson先生に交渉するとともに、この本自体もご紹介できないかと考えています。この本、本格的な調査の報告でありながら、同時にビジュアルで、イスラームについての簡潔な紹介もあり、教科書的・啓発的な使い方も想定された意欲的な本です。どんな読者を得るのか、私たちはどんな使い方ができるのかといろいろ想像を膨らませております。

2023年5月15日月曜日

「イスラームのウェルビーイング観」と「伝統的イスラーム統合心理療法」について

 今回の講義について、主催者側から数点、補足させてください。

 

1. ウェルビーイングとは
Wellbeing
は、葛西は5/12の講演主旨説明「幸福」と簡単に説明してしまいましたが、「健康」や「福祉」など多様なものを含む概念の広がりをし忘れました。512の講演は、Framework of Wellbeingを「健康観」と訳しておくと収まりがよいかもしれません。


2.
アラビア語から英語へ?
 イスラーム学の先生方は、ラフマナラ先生がさらっとクルアーン(コーラン)の英訳を提示されることに驚きを感じませんでしたか? クルアーンはアラビア語で味わい、アラビア語で読まれるべきもの、という前提がありますよね。チャプレンの標準語が(アラビア語の語彙を採り入れるとしても)英語に移行することで、どんな変化が起こっているでしょうか。


3.
心理学と宗教が出会い、再解釈しての統合を試みる
 512日の講演では、1500年前の預言者ムハンマド(イスラームの創始者)のことばや、1000年前の神学者のことばなどが、現代の心理学理論とあわせて出てきて、少し驚かれたかもしれません。Traditional Islamically Integrated Psychotherapy(「伝統的イスラームを統合した心理療法」と、仮の訳をつけておきましょう)という概念が6枚目のスライドで紹介されていました。
 心理学・心理療法は、(一)人間の心理についての知であり、(二)人間心理の探究方法であり、(三)それらを踏まえた治療方法でもあります。現代の心理学・心理療法とイスラームの「伝統的」な考え方とを擦り合わせながら、またムスリム(イスラーム教徒)たちが直面する心理的課題に取り組みながら、イスラーム世界の心理学者たちは、心理学とイスラームがどのように一致しうるのかを考えて、「イスラーム心理学・心理療法」という分野を近年新たに作ってきました。なお、この分野の標準言語は、アラビア語の専門用語を採り入れながらも、アラビア語ではなく英語になりつつあります。これは、他の宗教でも20世紀から生じている新しい動きです。
 たとえば、仏教の瞑想は、近年「マインドフルネス瞑想」として流行し、医学領域や、グーグルのような企業での社員教育に取り入れられたりしています。そのさい、瞑想によって生じる医学的・教育的効能だけでなく、参加者の体験を理解するために仏教経典に戻ってみる、ということが行われています。この分野の標準言語も、サンスクリットやパーリや中国語や日本語を採り入れながらも、それらではなく英語です。心理学に刺激されて宗教復興、伝統ルネサンスのようなものが生じているのです。質問への応答では、近年トルコの図書館で発見された古文書が英訳された、ごく最近の動き、という説明もありましたね。
 あるいは、病気や苦難を「信仰不足」と理由づけて人を苦しめる傾向がイスラームでもあることについて質問がありました。宗教を活用しつつ宗教の過剰さをコントロールする……イスラームのチャプレンの仕事は、このバランスをとることでもあります。同様の例が諸宗教でもあります。例を挙げると、キリスト教でも、信仰熱心であるがゆえに病気や苦難を「信仰不足」と自責する傾向があり、それに対して「許し」を提供することが、牧師や神父、そしてチャプレンの役割であったりします。

 イスラームを国是とする国ではなく、西欧社会に適応して暮らす移民としての生活では、宗旨に照らして疑問に思うこと、母国とは異なる状況で判断に苦しむ場面がたくさんあるでしょう。この「判断に苦しむ」状況にたいして、当たり障りのない選択や、無難をもとめて非合理な選択をしていることが少なからずあります。イスラーム的なあり方の判断ができるにはかなり学んで「宗教リテラシー」を高めなければなりません。ドメスティック・バイオレンスや虐待にたいして、被害者が対抗できず泣き寝入りしてうけいれてしまう文脈もここにあるでしょう。西欧なりの新しい課題に対応しつつ、高い宗教リテラシーで、ムスリムたちの判断をサポートする役割を、(伝統的なイマームではなく)ムスリムチャプレンが担っているというお話が、前回のマンスール・アリ先生の講演でありました。次回と次々回の講演では、むしろ宗教リテラシーが高まらないことの帰結に注目します。特定の出身国固有の非宗教的価値観や、男性に都合のよい宗教解釈が、「正しいイスラーム」として女性や子どもなどの弱者に押しつけられる状況を、次回・次々回はみることになります。

カウンセリングが必要になる領域は、家庭内の力の作用や、リテラシーの格差が現れる領域でもあります。力や格差を利用する者と対抗するために、ムスリムチャプレンは相談に乗りつつ啓発をします。

 

4. 次回の、トラウマインフォームドケアについて。
 DVや虐待で、トラウマ(精神的外傷)を負うような事態が起こり、被害者は心身の不調を感じていても、それがトラウマだということさえ幼すぎて分からなかったり、愛情表現と解釈したかったりします。それはトラウマではないですかと啓発し、傾聴して整理し、必要があれば告発したり問題の解きほぐしを支援したりする、これがトラウマインフォームドケアの考え方と、葛西は理解しています。

 次回はトラウマインフォームドケアの説明が主になり、その宗教的な要素は背景に後退しますが、欠かせない重要な要素とおもわれます。5/12の「健康観」の講演に見るように。


5.
次々回は英国イスラームの関わるDVについて。
 ドメスティック・バイオレンスや虐待(Domestic Violence and Abuse: DVA)についての次々回講演も、宗教的な要素は背景に後退しますけれども、注意して聴いて頂ければと思います。
 次回同様、イスラームの重要なテキスト(クルアーン=コーラン)などや預言者ムハンマドの範例に帰ることを取り込みながら、心理学的・心理療法的な解釈や助言も行えることが、イスラームでのチャプレンのあり方と考えられているのだと、葛西は考えています。

 

ラフマナラ先生の講演は三回が一続きになって考えられており、次回のトラウマインフォームドケアの講演、また、次々回のドメスティック・バイオレンスの講演の、理解のためのベースになります。ほんらいなら同じ日に続けて聴講することでつながりを確認できるところですが、三講演を貫く重要な要素に、各回では十分な時間を割り当てられないのが残念なところです。

上智大学ソフィアシンポジウム「欧州のムスリムチャプレンの意義ーー宗教と民族を超えるエンパワメントから学ぶ」 2026/6/27

上智大学ソフィアシンポジウム  欧州のムスリムチャプレンの意義--宗教と民族を超えるエンパワメントから学ぶ  Why Muslim chaplaincy matters?:  Lessons from their empowerment beyond religious/ethn...