2024年12月2日月曜日

2024年12月11日(水)10時 シンポジウム 傾聴者養成の国際比較 ご案内

「シンポジウム 傾聴者養成の国際比較」にお申し込み下さったみなさま、
(English follows)

たくさんのお申し込みをいただき、ありがとうございます。参加人数と会場の利便性を考え、会場及び参加形態を再検討・変更いたしました。以下をご確認ください。

チャプレンについて考える本研究会では、欧米や日本の諸宗教の事例を採り上げてきました。ハーバード大学の主任チャプレンであり、仏教チャプレンのモデル構築を目指した著作Kalyanamitraを書かれたモニカ・サンフォード先生をお招きし、チャプレンとしての自己形成Spiritual Formationについて考える研究会を行います。サンフォード先生の講演に、伊藤高章先生が応答します。最後にディスカッションの時間を設けます。

チャプレン研究会シンポジウム
登壇者:モニカ・サンフォード先生(ハーバード大学)、伊藤高章先生(上智大学)
司会:葛西賢太(上智大学)
通訳:栗原幸江(上智大学)
テーマ:傾聴者養成の国際比較
日時: 2024年12月11日(水) 10-13時
会場:上智大学四谷キャンパス 12号館2階202教室(12-202)
    JR中央線、東京メトロ丸ノ内線・南北線 / 四ッ谷駅 麹町口・赤坂口から徒歩3分
    下のキャンパスマップをご覧ください。
    12号館はJR麹町口から交差点を渡った正面、北門右側の建物です。
   https://www.sophia.ac.jp/jpn/aboutsophia/access/campus/
※別の会場でご案内さしあげた方もおられますが、12号館202教室に変更になりました。ご留意ください。
主催:チャプレン研究会
共催:上智大学グリーフケア研究所

当日、会場にてお待ち申し上げます。どうぞ気をつけてお越し下さい。
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Symposium: Attentive Listeners beyond Borders

Thank you for your registration. We have reconsidered and changed the venue and participation format, taking into account the number of participants and the convenience of the venue. Please check the following.

Considering Chaplaincy In this study group, we have been looking at examples from various religions in Europe, America and Japan. We will be holding a study group to consider spiritual formation as a chaplain, with Dr. Monica Sanford, assistant dean for multireligious ministry at the Harvard Divinity School and author of Kalyanamitra, a work that aims to create a model for Buddhist chaplains, as our guest speaker. Professor Takaaki David Ito responds and talk about the model he has developed in Japan. Discussion follows.

Chaplaincy Study Group Symposium
Speakers: Dr. Monica Sanford (Harvard University), Dr. Takaaki Ito (Sophia University)
Moderator: Kenta Kasai (Sophia University)
Interpreter: Yukie Kurihara (Sophia University)
Theme: Attentive Listeners beyond Borders
Date: Wednesday, December 11, 2024, 10:00-13:00
Venue: Sophia University Yotsuya Campus, Building 12, 2nd Floor, Room 202 (12-202)
7-1 Kioicho, Chiyoda-ku, Tokyo 102-8554
3-minute walk from the Kojimachi or Akasaka exit of Yotsuya Station on the JR Chuo Line, Tokyo Metro Marunouchi Line or Namboku Line
Please see the campus map below.
Building 12 is the building directly opposite the JR Kojimachi exit, on the right side of the North Gate of the Campus.
https://www.sophia.ac.jp/jpn/aboutsophia/access/campus/
*Please note that the venue has changed to Room 202, Building 12, although some people have been given directions to a different venue.
Organized by: Chaplaincy-Studies Group
Co-sponsored by: Institute of Grief Care, Sophia University

We look forward to seeing you at the venue on the day. Please be careful on your way.


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チャプレン研究会

https://chaplaincy-studies.blogspot.com 

2024年9月23日月曜日

第18回研究会と、2024年12月開催のシンポジウムの申込URLの誤り

 正しくは以下です。


第18回チャプレン研究会 松山洋平先生 「非イスラーム圏のムスリムとイスラーム法解釈」  2024年10月25日(金)18:00-20:00

https://forms.gle/syEgveSfixNggNd77


チャプレン研究会シンポジウム 傾聴者養成の国際比較 2024年12月11日(水) 10-13時

https://forms.gle/yVFXGa1y8XBH3drf8


第18回チャプレン研究会 松山洋平先生 「非イスラーム圏のムスリムとイスラーム法解釈」 2024年10月25日(金)18:00-20:00

  「チャプレン」は、もともとキリスト教の牧師であり、学校や軍隊や病院など、特定の施設や公共空間で、人々が人生上の諸課題に直面するのを支える専門職(宗教者)として訓練を受けた人を指します。現在ではチャプレンはキリスト教の枠を超えて、仏教やイスラームなどの諸宗教のチャプレン、無神論(atheism)や不可知論(agnosticism)、無宗教(no-religion/none)、ヒューマニズム(humanism: 日本語では人間尊重というニュアンスが強調されるが、英語では特定宗教によらぬ立場)の立場をとるチャプレンもおります。そして、災害時や平常時の地域支援に関わるコミュニティチャプレン、全地球規模の気候変動の影響を受けて苦しむ人々を支援するエコチャプレンなども生まれています。

 チャプレンについて考える本研究会では、欧米や日本の諸宗教における事例を採り上げてきました。

 今回は、イスラームを基盤とするムスリムチャプレンだけでなく、ムスリムを支援するチャプレンのための基礎的な知という観点から、東京大学の松山洋平先生に、 「非イスラーム圏のムスリムとイスラーム法解釈」  というお題でご講義をいただきます。

 現在、東京大学大学院人文社会系研究科の准教授(イスラム学研究室)である松山洋平先生は、『イスラーム神学』『イスラーム思想を読みとく』などの専門書に加えて、本年、『ニッポンのムスリムが自爆する時--日本・イスラーム・宗教』(作品社)という本を上梓されました。このタイトルに驚く方もおられるでしょうが、実は本書は、日本において(イスラームを含めた)キリスト教などの宗教が受容あるいは排除されていく歴史を問い、日本社会とイスラームとの関わりのあり方を考え、鏡に映すように日本社会を描くものなのです。複数の評論の寄稿がベースになっており、もちろん、松山先生のこれまでの学究の成果が随所に反映されています。(改めて念押しをしたいと思いますが、自爆行為の勧めではなく、日本において諸宗教が危機に瀕していることの問題提起ゆえのこのようなタイトル、と、読むことができると思います)
 今回は、「非イスラーム圏のムスリムとイスラーム法解釈」  というお題で、マイノリティ・ムスリムのためのイスラーム法学についてご講演いただきます。先生のこれまでの学究を踏まえて噛み砕かれたお話になろうかと思います。

 価値観や宗教をめぐる話は、人と人とを近づけることもありますが、しばしば遠ざけ、また頻繁に対立を生んでいます。同時に、生きることの中軸と関わる大切な話でもあります。松山先生のご講義は主としてイスラームを採り上げながらも、私たちが、他者の「人生において大切にしているもの」を軽んじることなく同大切に扱うかというチャプレンの務めのヒントをいただけるものと思います。

 キリスト教、仏教、イスラームなどの特定の宗教に属する宗教専門職としてのチャプレンは、相手の宗教や信条を問わずに奉仕しなければなりません。無神論や不可知論、ヒューマニズムを奉じるチャプレンもおります。価値観や宗教をめぐる話が避けられない時にはどう扱うか、ご参加の方にも考えていただく機会になるでしょう。

ご関心のある方、どうぞご参加下さい。


研究会の概要

第18回チャプレン研究会
講師:松山洋平先生(東京大学)
司会:葛西賢太(上智大学)
テーマ:  「非イスラーム圏のムスリムとイスラーム法解釈」 
日時:  2024年10月25日(金)18:00-20:00

会場:対面開催 or Zoomミーティングによるオンライン開催(要事前申し込み)

※研究会は日本語で行われます。
※対面開催とオンライン開催を併用した、「ハイブリッド開催」で行われます。


申し込み方法:10月23日(水)24時までに以下にお申し込み下さい。

https://forms.gle/8wPti52eqQ2ppqgH6


研究会は科研費基盤研究(C)「終末期患者に対するイスラーム的ケアの研究:イランにおける死の医療化をめぐって」(JSPS20K12326)、「臨床牧会教育の新しい傾聴者像の検討:臨床「宗教」教育指導要領作成のために」(JSPS23K00073)の一環として行われます。


・メールアドレスの単純な間違いがしばしばあります。よくご確認のうえ、入力をお願いします。
・携帯キャリアのアドレスなどは、下記gmailからのご案内が受信できないことがあります。gmailからの受信ができるように設定をお願いいたします。
・以下に記入された内容を確認後に、10月24日(木)中に、接続情報を送付します。
・前日までに接続情報が未着の場合は、chaplaincy.studies@gmail.comにメールでお知らせ下さい。
 「ゴミ箱」や「迷惑メールフォルダ」などに紛れ込んでいることがしばしばあります。ご確認ください。
・接続情報は、申込手続をしていない方にお伝えしないで下さい。
・この会は学術的な目的で行われております。研究内容をじっくり聞き、客観的に吟味し、討議する、学術的環境の保持に協力頂けない場合は、ご退出頂くことがございます。

チャプレン研究会(https://chaplaincy-studies.blogspot.com/)

チャプレン研究会シンポジウム 傾聴者養成の国際比較 2024年12月11日(水) 10-13時

 「チャプレン」は、もともとキリスト教の牧師であり、学校や軍隊や病院など、特定の施設や公共空間で、人々が人生上の諸課題に直面するのを支える専門職(宗教者)として訓練を受けた人を指します。現在ではチャプレンはキリスト教の枠を超えて、仏教やイスラームなどの諸宗教のチャプレン、無神論(atheism)や不可知論(agnosticism)、無宗教(no-religion/none)、ヒューマニズム(humanism: 日本語では人間尊重というニュアンスが強調されるが、英語では特定宗教によらぬ立場)の立場をとるチャプレンもおります。そして、災害時や平常時の地域支援に関わるコミュニティチャプレン、全地球規模の気候変動の影響を受けて苦しむ人々を支援するエコチャプレンなども生まれています。

チャプレンについて考える本研究会では、欧米や日本の諸宗教の事例を採り上げてきました。きたる12月には、ハーバード大学の主任チャプレンであり、仏教チャプレンのモデル構築を目指した著作Kalyanamitraを書かれたモニカ・サンフォード先生をお招きし、チャプレンとしての自己形成Spiritual Formationについて考える研究会を行います。

チャプレン研究会シンポジウム

登壇者:モニカ・サンフォード先生(ハーバード大学)、伊藤高章先生(上智大学)
司会と運営:葛西賢太(上智大学)、栗原幸江(上智大学)
テーマ:傾聴者養成の国際比較
日時: 2024年12月11日(水) 10-13時
会場:上智大学四谷キャンパス (お申し込みいただいた方に会場・来場方法をお伝えします)

※研究会は英語と日本語で行われます。


申し込み方法:11月30日(土)24時までに以下にお申し込み下さい。

https://forms.gle/yVFXGa1y8XBH3drf8

研究会は科研費基盤研究(C)「臨床牧会教育の新しい傾聴者像の検討:臨床「宗教」教育指導要領作成のために」(JSPS23K00073)の一環として行われます。


・メールアドレスの単純な間違いがしばしばあります。よくご確認のうえ、入力をお願いします。
 メールアドレスの間違いには、他に連絡手段もないので、対処することができません。
・携帯キャリア(docomo、au、ソフトバンク)のメールアドレスなどは、下記gmailからのご案内が受信できないことがあります。gmailからの受信ができるように設定をお願いいたします。インターネット上の事情による未着などについては、対処することができません。
・記入された内容を確認後に、12月1日(日)中に、来場方法を送付します。
・申し込まれたに関わらず、12月2日(月)に接続情報が未着の場合は、chaplaincy.studies@gmail.comにメールでお知らせ下さい。
「ゴミ箱」や「迷惑メールフォルダ」などに紛れ込んでいることがしばしばあります。ご確認ください。

・この会は学術的な目的で行われております。研究内容をじっくり聞き、客観的に吟味し、討議する、学術的環境の保持に協力頂けない場合は、ご退出頂くことがございます。

 

チャプレン研究会(https://chaplaincy-studies.blogspot.com/)

2024年7月8日月曜日

第17回チャプレン研究会 ネイセン・ミション先生「米国におけるチャプレンと宗教」 2024年8月21日 18:00-20:00

「チャプレン」は、もともとキリスト教の牧師であり、学校や軍隊や病院など、特定の施設や公共空間で、人々が人生上の諸課題に直面するのを支える専門職(宗教者)として訓練を受けた人を指します。現在ではチャプレンはキリスト教の枠を超えて、仏教やイスラームなどの諸宗教のチャプレン、無神論(atheism)や不可知論(agnosticism)、無宗教(no-religion/none)、ヒューマニズム(humanism: 日本語では人間尊重というニュアンスが強調されるが、英語では特定宗教によらぬ立場)の立場をとるチャプレンもおります。そして、災害時や平常時の地域支援に関わるコミュニティチャプレン、全地球規模の気候変動の影響を受けて苦しむ人々を支援するエコチャプレンなども生まれています。

チャプレンについて考える本研究会では、欧米や日本の諸宗教の事例を採り上げてきました。

現在、 一般社団法人KYOENの講師として滞在中のネイセン・慈心・ミション先生は、米国サンフランシスコの神学連合大学院(Graduate Theological Union)で学ばれた仏教学者であり、真言密教の修行を了えた僧侶であり、 Interfaith Ministerの一人であり、そして仏教チャプレンであり、とくに、仏教におけるケアのあり方を包括的にガイドしたA Thousand Hands: A Guidebook to Caring for your Buddhist Community (Sumeru Press, 2016)、災害支援をする仏教チャプレンについて書物Refuge in the Storm: Buddhist Voices in Crisis Care(North Atlantic Books, 2023)も出された研究者でもあります。京都の龍谷大学での日本学術振興会特別研究員を経て、現在に至っています。

 チャプレン研究会を運営しながら何度か出る話題として、現在、チャプレンは宗教をどのように扱っているか……チャプレン自身の宗教と、チャプレンが支援する相手の宗教をどう扱っているか、ということがあります。キリスト教、仏教、イスラームなどの特定の宗教に属する宗教専門職としてのチャプレンは、相手の宗教や信条を問わずに奉仕しなければなりません。無神論や不可知論、ヒューマニズムを奉じるチャプレンもおります。

今回、ネイセン・ミション先生に、米国でのチャプレンと宗教というテーマについて大きな見取り図を講義いただくお願いをいたしました。ご関心のある方、どうぞご参加下さい。

研究会の概要

第17回チャプレン研究会
講師:ネイセン・ミション先生(龍谷大学)
司会:葛西賢太(上智大学)
テーマ:「米国におけるチャプレンと宗教」
日時: 2024年8月21日 18:00-20:00
会場:zoomミーティングによるオンライン開催(要事前申し込み)

※研究会は日本語で行われます。


申し込み方法:8月18日(日)24時までに以下にお申し込み下さい。

https://forms.gle/QTtHvSZNVTjUqd827

研究会は科研費基盤研究(C)「臨床牧会教育の新しい傾聴者像の検討:臨床「宗教」教育指導要領作成のために」(JSPS23K00073)の一環として行われます。


・メールアドレスの単純な間違いがしばしばあります。よくご確認のうえ、入力をお願いします。
・携帯キャリアのアドレスなどは、下記gmailからのご案内が受信できないことがあります。gmailからの受信ができるように設定をお願いいたします。
・以下に記入された内容を確認後に、8月19日(月)中に、接続情報を送付します。
・前日までに接続情報が未着の場合は、chaplaincy.studies@gmail.comにメールでお知らせ下さい。
 「ゴミ箱」や「迷惑メールフォルダ」などに紛れ込んでいることがしばしばあります。ご確認ください。
・接続情報は、申込手続をしていない方にお伝えしないで下さい。
・この会は学術的な目的で行われております。研究内容をじっくり聞き、客観的に吟味し、討議する、学術的環境の保持に協力頂けない場合は、ご退出頂くことがございます。

2024年6月24日月曜日

第16回 テーマ:国際日本宗教研究の意義と重要性:歴史学、社会学、人類学の観点から

 ●第16回

テーマ:国際日本宗教研究の意義と重要性:歴史学、社会学、人類学の観点から
話者:アダム・ライオンズ先生(モントリオール大学講師)
   ※お話は日本語で行われます。
日時:2024年7月10日(水) 15:25-17:05(四限)
場所:オンライン

※アダム・ライオンズ先生 モントリオール大学宗教学部・東アジア研究センター 助教授
日本の刑務所にて入所者の心のケアに取り組む教誨師の歴史と制度の調査を研究して、ハーバード大学大学院宗教学科にて博士号を取得。研究はKarma and Punishment: Prison Chaplaincy in Japan (Harvard University Asia Center, 2021)として刊行されています。日本近代における宗教と政治、文化、新しい宗教運動や思想運動についての論考多数。現在は、新宗教の歴史と現在と天理教を背景とする文学者・芹沢光治良(せりざわこうじろう)を中心に、近代日本の文化と宗教との関わりについて研究を進めています。

ライオンズ先生は、日本の刑務所での傾聴者「教誨師」の歴史と実践の研究で、ハーバード大学で博士号を取得されました。
日本生活が長かったので、日本語も流暢です。調査のために来日されるので、講義もお願いしました。また、若手研究者でおられることから、研究者としての博士論文研究の経験についてもお話し下さるようにお願いしております。

お話は科研基盤研究(C) 「臨床牧会教育の新しい傾聴者像の検討:臨床「宗教」教育指導要領作成のために」(JSPS23K00073)  によって行われます。

人数確認のため、7月7日の24時までにこちらにお申し込み下さい。
https://forms.gle/eMoJqEHhAwUTJ12e7

第15回 『悲しまないで(La Tahzan)』という書籍を巡るイスラーム圏の諸現象

 ●第15回

『悲しまないで(La Tahzan)』という書籍を巡るイスラーム圏の諸現象

日時:2024年7月3日(水) 1800-2000
会場:オンライン開催(事前申し込みが必要)
報告者:兼定愛(けんじょうめぐみ、東京大学)
コメント:細谷幸子(国際医療福祉大学)
司会:葛西賢太(上智大学)

 チャプレンとは、人々が人生上の諸課題に直面するのを支える専門職(宗教者)で、軍隊や刑務所や病院などで傾聴や精神的支援を行う人のことをいいます。チャプレンといえばかつてはキリスト教の牧師か司祭でありましたが、現在は諸宗教・無宗教のチャプレンが活躍しています。

 チャプレンについて考える本研究会では、欧米や日本の諸宗教の事例とあわせ、イスラーム世界での事例も採り上げてきました。今回は、東京大学大学院人文社会系研究科特任研究員の兼定愛(けんじょうめぐみ)先生により、イスラーム世界でのロングセラー・ベストセラーとなり多くの言語に訳されている『悲しまないで(La Tahzan)』という本について、そして、この本の執筆の背景のみならず、反響・読者層などの諸現象について、詳細にお話しいただきます。イスラーム世界での「悲しみ」とそれに対する応答のしかたを詳細に吟味し、あわせ、日本での「スピリチュアルケア」を再考もする好機と期待されます。イスラーム世界とお仕事でかかわられる方々にとっては実践上のメリットもあるでしょう。どうぞご参加ください。

なお、『悲しまないで(La Tahzan)』はアラビア語の本ですが、英訳はAmazonなどで入手できます。また、日本語訳は、兼定先生が鋭意翻訳中とのことです!

研究会は、科研費基盤研究(C)「終末期患者に対するイスラーム的ケアの研究:イランにおける死の医療化をめぐって」(JSPS20K12326)、および「臨床牧会教育の新しい傾聴者像の検討:臨床「宗教」教育指導要領作成のために」(JSPS23K00073)の一環として行われます。

下記のフォームにて、6月30日(日)24時までにお申し込みください。

https://forms.gle/Xju52Eg9inmZZkwS7

2024年5月29日水曜日

2024年内のチャプレン研究会の予定

 5月28日(火)に、ティモシー・ベネディクト先生のSpiritual Endsの合評会を終えました。ベネディクト先生、コメントの中井珠恵先生、ありがとうございました。また、この会は、申し込まれた方の九割が参加されていて、無料のオンラインの会議としては、参加者の期待が大きかったことが推察されます。

本研究会は、諸宗教・諸文化におけるチャプレンのありかた、制度、養成方法論について比較検討することを主目的としていますが、本研究会の始まりから、イスラームにおけるチャプレンのありかたを重要事例として扱ってきました。そのため、研究会の約半分は、イスラームにおけるムスリムチャプレンについての講義としてきました。


さて、本年は、以下のような研究会を予定しています。タイトルは変更されることがあります。

2024年7月3日(水) 兼定愛先生(東京大学大学院人文社会系研究科 特任研究員、日本学術振興会特別研究員・PD)
チャプレン研究会15:『悲しまないで(La Tahzan)』という書籍を巡るイスラーム圏の諸現象


2024年7月10日(水) アダム・ライオンズ先生(モントリオール大学助教授)


2024年12月中旬 モニカ・サンフォード先生(ハーバード大学諸宗教チャプレン)


2025年1月15日(水) 兼定愛先生(東京大学大学院人文社会系研究科 特任研究員、日本学術振興会特別研究員・PD)
チャプレン研究会18:イスラーム心理学の勃興と動向




2024年3月24日日曜日

第14回チャプレン研究会 Timothy O. Benedict, Spiritual Ends: Religion and the Heart of Dying in Japan 著者を囲んでの合評会 2024年5月28日(火) 19-21時

 第14回チャプレン研究会 著者を囲んでの合評会

Timothy O. Benedict著  Spiritual Ends: Religion and the Heart of Dying in Japan (University of California Press, 2023)

日時:2024年5月28日(火) 19-21時
会場:オンライン開催(事前申し込みが必要)
※研究会は日本語で行われます。
報告者: Timothy O. Benedict (関西学院大学)
コメント:中井珠惠(愛染橋病院チャプレン、上智大学・京都文教大学非常勤講師)
司会:葛西賢太(上智大学)

 チャプレンとは、人々が人生上の諸課題に直面するのを支える専門職(宗教者)で、軍隊や刑務所や病院などで傾聴や精神的支援を行う人のことをいいます。チャプレンといえばかつてはキリスト教の牧師か司祭でありましたが、現在は諸宗教・無宗教のチャプレンが活躍しています。

 チャプレンについて考える本研究会では、欧米や日本の諸宗教の事例を採り上げてきました。今回は、関西学院大学のティモシー・ベネディクト先生による、日本のホスピスチャプレンについての研究の、合評会をいたします。ベネディクト先生が本書の概略をお話しされたのちに、上智大学グリーフケア研究所・京都文教大学大学院でも教鞭を執られている、愛染橋病院のチャプレンである中井珠惠先生より書評コメントをいただき、参加者も交えたディスカッションをいたします。ベネディクト先生もチャプレンの経験がおありです。

 カウンセラーやチャプレンの活動を説明するために、私たちはしばしば「心のケア」という表現を用います。ティモシー先生はこの「心」がスピリチュアルケアのキーワードと考え、病棟での参与観察をしながら、日本の病院におけるスピリチュアルケアとはどのようなものか、宗教と医療とスピリチュアリティの接点を解き明かしていきます。日本におけるスピリチュアルケアのあり方を、広い視野から見なおす好機と期待されます。どうぞご参加ください。

なお、ベネディクト先生の本書は、冊子版と同内容のKindle版が無償提供されています。
https://amzn.asia/d/b2Vfvnw

研究会は科研費基盤研究(C)「臨床牧会教育の新しい傾聴者像の検討:臨床「宗教」教育指導要領作成のために」(JSPS23K00073)の一環として行われます。

 

下記のフォームにて、5月24日(金)24時までにお申し込みください。
https://forms.gle/PYYasXcVsGh79MGL7

 

・メールアドレスの単純な間違いがしばしばあります。よくご確認のうえ、入力をお願いします。
・携帯キャリアのアドレスなどは、下記gmailからのご案内が受信できないことがあります。gmailからの受信ができるように設定をお願いいたします。
・以下に記入された内容を確認後に、5月25日(土)中に、接続情報を送付します。
・前日に接続情報が未着の場合は、chaplaincy.studies@gmail.comにメールでお知らせ下さい。
 「ゴミ箱」や「迷惑メールフォルダ」などに紛れ込んでいることがしばしばあります。ご確認ください。
・接続情報は、申込手続をしていない方にお伝えしないで下さい。
・この会は学術的な目的で行われております。研究内容をじっくり聞き、客観的に吟味し、討議する、学術的環境の保持に協力頂けない場合は、ご退出頂くことがございます。

 

チャプレン研究会(https://chaplaincy-studies.blogspot.com/)

2024年1月23日火曜日

第13回チャプレン研究会 オランダのムスリムチャプレン(2024/2/21 15時)

 13回チャプレン研究会 

オランダのムスリムチャプレン――先行事例から学ぶ--


日時:2024221日(水) 15-18時【開始時間にご注意下さい】

会場:上智大学 (東京都千代田区紀尾井町7-1)
および オンライン開催(オンラインは事前申し込みが必要)

報告者:葛西賢太(上智大学)・中西よる(千葉大学)

葛西賢太:オランダのムスリムチャプレン ――先行事例から学ぶ――

中西よる:西欧のムスリムチャプレン ――文献から見えてくること――

コメント:義澤幸恵(神奈川工科大学)

司会:細谷幸子(国際医療福祉大学)

 

 チャプレンとは、人々が人生上の諸課題に直面するのを支える専門職(宗教者)で、軍隊や刑務所や病院などで傾聴や精神的支援を行います。チャプレンといえばかつてはキリスト教の牧師か神父でありましたが、イスラームも含めた諸宗教・無宗教のチャプレンが誕生しています。イスラームのチャプレンはムスリムチャプレンと呼ばれますが、法学者ウラマーやモスクで礼拝を先導するイマームなどの役割を支えつつ、スキマ的な傾聴や支援も行います。

チャプレンについて考える本研究会では、欧米や日本の事例を考える上で、比較検討の対象として、また先行事例として、ムスリムチャプレンについても調査を進め、また専門家をお招きして参りました。

今回は、20239月に葛西と中西が行ったオランダでの現地調査・欧米での文献調査について報告し、また、オランダのムスリム移民研究の専門家である義澤幸恵先生をお迎えしてコメントをいただきます。

 オランダはプロテスタントキリスト教の影響の強い国家としての歴史がありますが、トルコとモロッコからの多くの移民労働者が定住しています。ムスリムチャプレンはそのムスリムのために、そして他宗教者や無宗教者のために、病院や刑務所や軍隊などで奉仕します。チャプレン制度としては、ムスリムチャプレンの「先進国」とも言える米国[MOU1] などより優れていると思われる面もあります。オランダ独自の制度を他国と比較しつつ、善意だけでなく歴史的制度を踏まえたチャプレンの活動を掘り下げる機会としたいと思います。

 なお、本研究会は対面(上智大学)とオンラインを併用するハイブリッド形式で行い、終了後に会食交流会を行います。交流会のみのご参加でもけっこうです。研究会は科研費基盤研究「イスラーム・ジェンダー学と現代的課題に関する応用的・実践的研究」および同「終末期患者に対するイスラーム的ケアの研究:イランにおける死の医療化をめぐって」の一環としても行われます。事前の申し込みをお願いいたします。

 

2024215()24時までに下記のフォームに記入し、お申し込み下さい。

https://forms.gle/iBNjdapbgqsF196V9

 

・メールアドレスの単純な間違いがしばしばあります。ご確認お願いします。

・携帯キャリアのアドレスなどは、下記gmailからのご案内が受信できないことがあります。gmailからの受診ができるように設定をお願いいたします。

・以下に記入された内容を確認後に、翌日2024216()中に、接続情報を送付します。

・前日に接続情報が未着の場合は、chaplaincy.studies@gmail.comにメールでお知らせ下さい。

 「ゴミ箱」や「迷惑メールフォルダ」などに紛れ込んでいることがしばしばあります。ご確認ください。

・接続情報は、申込手続をしていない方にお伝えしないで下さい。

・この会は学術的な目的で行われております。研究内容をじっくり聞き、客観的に吟味し、討議する、学術的環境の保持に協力頂けない場合は、ご退出頂くことがございます。

 

チャプレン研究会(https://chaplaincy-studies.blogspot.com/

2023年8月29日火曜日

第12回研究会 巣ごもり読書会&チャプレン研究会 Islam in Prison(刑務所の中のイスラーム)を読む

 

巣ごもり読書会&チャプレン研究会第12回

Islam in Prison(刑務所の中のイスラーム)を読む

報告担当:上智大学 葛西賢太(かさいけんた)
コメント:繁田真爾(しげたしんじ、東北大学)、細谷幸子(ほそやさちこ、国際医療福祉大学)
日時:2023年10月17日(火) 1830-2030 オンライン開催(10/14までの申込者に接続情報告知)

 Matthew Wilkinson, et al., Islam in Prison: Finding Faith, Freedom and Fraternity, Policy Press, 2022は、刑務所の中のムスリム(イスラーム教徒)の入所者・看守・チャプレンについての、英仏スイスを国際比較した、量的・質的調査に基づく研究書です。タイトルに仮の日本語訳を付すなら、『刑務所の中のイスラーム:信仰と自由ときょうだい愛を見いだす』というところでしょうか。注目いただきたいのは、279名もの入所者にくわえて、79名の看守やチャプレンについても調査を行うことで、刑事施設のあり方、処遇のあり方、再生活の支援についても考え、結果として社会のあり方を問う材料を提供してくれていることです。本書はカラフルな図版と、イスラームについて概説する章が加わった平易な叙述で、たとえば司法・行刑の分野だがイスラームについてはあまり知らないという方にも有意義なものとなっています。また、イスラームに対する誤解も解きながらも、少数の過激主義者が刑務所の環境に及ぼしている影響についても率直に示した、バランスのとれた研究といえるでしょう。
 なお本書に先行し調査者も重なる重要な研究として、James Beckford and Sophie Gilliat, Religion in Prison: Equal Rites in A Multi-Faith Society, Cambridge University Press, 1998、および、Sophie Gilliat-Ray, et al., Understanding Muslim Chaplaincy, Routledge, 2013(一度紹介済み)があります。今回はこの二著の概略も紹介しながら、刑務所の中の宗教司式者・傾聴者としてのチャプレンのあり方が、イスラームの場合はどうなっているのかを広く考える機会としたいと思います。この領域に関心をもつ方のご参加を歓迎します。
 繁田氏は日本の刑務所における教誨活動史の専門家という観点から、細谷氏は葛西の研究プロジェクトの研究代表者としていっしょにカーディフ刑務所(ウェールズ)を訪問した際の聞き取りを踏まえ、コメントをされます。
 なお、この読書会は学術研究のために行うものですので、建設的な討議のできる場を確保するために、ご協力いただけない方の参加をお断りすることがあります。ご理解くださいますようお願いいたします。

2023年10月14日(土)24時までに下記のフォームに記入し、お申し込み下さい。


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・この会は学術的な目的で行われております。研究内容をじっくり聞き、客観的に吟味し、討議する、学術的環境の保持に協力頂けない場合は、ご退出頂くことがございます。

チャプレン研究会https://chaplaincy-studies.blogspot.com/

2024年12月11日(水)10時 シンポジウム 傾聴者養成の国際比較 ご案内

「シンポジウム 傾聴者養成の国際比較」にお申し込み下さったみなさま、 (English follows) たくさんのお申し込みをいただき、ありがとうございます。 参加人数と会場の利便性を考え、会場及び参加形態を再検討・ 変更いたしました。以下をご確認ください。 チャプレンについて...