2023年8月29日火曜日

第12回研究会 巣ごもり読書会&チャプレン研究会 Islam in Prison(刑務所の中のイスラーム)を読む

 

巣ごもり読書会&チャプレン研究会第12回

Islam in Prison(刑務所の中のイスラーム)を読む

報告担当:上智大学 葛西賢太(かさいけんた)
コメント:繁田真爾(しげたしんじ、東北大学)、細谷幸子(ほそやさちこ、国際医療福祉大学)
日時:2023年10月17日(火) 1830-2030 オンライン開催(10/14までの申込者に接続情報告知)

 Matthew Wilkinson, et al., Islam in Prison: Finding Faith, Freedom and Fraternity, Policy Press, 2022は、刑務所の中のムスリム(イスラーム教徒)の入所者・看守・チャプレンについての、英仏スイスを国際比較した、量的・質的調査に基づく研究書です。タイトルに仮の日本語訳を付すなら、『刑務所の中のイスラーム:信仰と自由ときょうだい愛を見いだす』というところでしょうか。注目いただきたいのは、279名もの入所者にくわえて、79名の看守やチャプレンについても調査を行うことで、刑事施設のあり方、処遇のあり方、再生活の支援についても考え、結果として社会のあり方を問う材料を提供してくれていることです。本書はカラフルな図版と、イスラームについて概説する章が加わった平易な叙述で、たとえば司法・行刑の分野だがイスラームについてはあまり知らないという方にも有意義なものとなっています。また、イスラームに対する誤解も解きながらも、少数の過激主義者が刑務所の環境に及ぼしている影響についても率直に示した、バランスのとれた研究といえるでしょう。
 なお本書に先行し調査者も重なる重要な研究として、James Beckford and Sophie Gilliat, Religion in Prison: Equal Rites in A Multi-Faith Society, Cambridge University Press, 1998、および、Sophie Gilliat-Ray, et al., Understanding Muslim Chaplaincy, Routledge, 2013(一度紹介済み)があります。今回はこの二著の概略も紹介しながら、刑務所の中の宗教司式者・傾聴者としてのチャプレンのあり方が、イスラームの場合はどうなっているのかを広く考える機会としたいと思います。この領域に関心をもつ方のご参加を歓迎します。
 繁田氏は日本の刑務所における教誨活動史の専門家という観点から、細谷氏は葛西の研究プロジェクトの研究代表者としていっしょにカーディフ刑務所(ウェールズ)を訪問した際の聞き取りを踏まえ、コメントをされます。
 なお、この読書会は学術研究のために行うものですので、建設的な討議のできる場を確保するために、ご協力いただけない方の参加をお断りすることがあります。ご理解くださいますようお願いいたします。

2023年10月14日(土)24時までに下記のフォームに記入し、お申し込み下さい。


メールアドレスの単純な間違いがしばしばあります。ご確認お願いします。
携帯キャリアのアドレスなどは、下記gmailからのご案内が受信できないことがあります。ご注意下さい。
以下に記入された内容を確認後に、翌日10月15日(日)中に、接続情報を送付します。
・前日に接続情報が未着の場合は、chaplaincy.studies@gmail.comにメールでお知らせ下さい。
 「ゴミ箱」や「迷惑メールフォルダ」などに紛れ込んでいることがしばしばあります。ご確認ください。
・接続情報は、申込手続をしていない方にお伝えしないで下さい。
・この会は学術的な目的で行われております。研究内容をじっくり聞き、客観的に吟味し、討議する、学術的環境の保持に協力頂けない場合は、ご退出頂くことがございます。

チャプレン研究会https://chaplaincy-studies.blogspot.com/

第11回チャプレン研究会『共苦する人間』(杉岡良彦先生) 2023/7/20(木) 1910-2050

第11回研究会は、以下の内容で行われました。

---------------------

日時: 2023/7/20(木) 1910-2050

講師:杉岡良彦先生(上野病院診療部医師)
講題: 共苦する人間
会場:zoomによるオンライン開催
司会:葛西賢太(上智大学大学院実践宗教学研究科教員)

チャプレン研究会https://chaplaincy-studies.blogspot.com/
言語:講演は日本語でおこなわれます。

【講演概要】

このたび、当方が担当させていただく授業にて、上野病院診療部の医師、杉岡良彦先生に、本年刊行されたご高著『共苦する人間』(春秋社)についてご講演をいただきます。
『共苦する人間』は、医療がなんのためにあるのか、医療と宗教とはどのように接するのかを、理論的思想的にも真摯に問いを重ねてこられた杉岡先生の新著です。

今回の研究会は、葛西が担当している大学院科目「臨床スピリチュアルケア演習」の一回を公開する形で行われます。そのため、牧会カウンセリングについて論じた、本書の第五章を中心に、杉岡先生にはお話をお願いしています。
大学院の授業ですので、質疑等は大学院生を優先にさせていただきますことをお許しください。


● 参考記事
医学と宗教が共にめざす「癒しとは何か?」 ――杉岡良彦著『共苦する人間』は医学と宗教の協働を探る(前篇、後篇)
https://book.asahi.com/jinbun/article/14903291
https://book.asahi.com/jinbun/article/14909022

●講師プロフィール
杉岡良彦(すぎおか・よしひこ)

1966年生まれ。京都大学農学部、京都府立医科大学卒業。東海大学大学院医学研究科博士課程環境生態系専攻修了。現在、上野病院診療部に勤務、京都府立医科大学非常勤講師(医学哲学担当)。医師、博士(医学)、精神保健指定医。


2023年6月10日土曜日

第10回研究会までの振り返りと今後

 チャプレン研究会は、多くの回を、イスラーム・ジェンダー科研の共催・後援をいただいてやってきました。これは後援を得たということだけでなく、共通の関心ごとを見いだし優れた研究者にお会いできた意味でも、また、ムスリムチャプレンについての回の詳細な報告を、同科研のウェブサイトでご覧いただけるという点でも、とても幸運なことでした。


英国におけるムスリムチャプレンについての先駆的といえる研究、Sophie Gilliat-Ray, Understanding Muslim Chaplaincy,2014について、「巣ごもり読書会」(コロナ禍で会えないですから)で、国際医療福祉大学の細谷幸子先生と上智大学の葛西とで、紹介させてもらいました。以下で当日の配付資料をダウンロードできます。また、このページでは、チャプレンとは何か、そしてムスリム(イスラーム)のチャプレンとは何かについて短い説明を試みています。なお、Sophie先生たちにお会いする機会をその後に得て、ご本人たちもとてもすてきなかただったことを付け加えます。
http://islam-gender.jp/news/344.html

米国のハートフォード国際宗教平和大学(もとハートフォード神学校)で教鞭を執るビラール・アンサーリ先生の講演も行いました。米国でムスリムチャプレンがどのような歴史をたどり、どのようなことをしていたのかが浮き彫りになる講演でした。以下で講演の日本語書き起こしがダウンロードできます。ちなみに小ネタですが、ハートフォード神学校は日本の内村鑑三が憧れていたところで、実際に入ってみたらリベラルすぎて肌が合わなかった、というところでもあり、ムスリムチャプレンの養成がそこでおこなわれているということが興味深く感じられます。
http://islam-gender.jp/news/345.html

第7回のムハンマド・マンスール・アリ先生(英カーディフ大)の講演は、イスラームの伝統的な教師・学者であるイマームと比較しながら、医療や司法におけるムスリムチャプレンの活動を位置づけたものでした。とても好評でしたので、講演録を準備できないかと思っております。

葛西は上智大学で日本版のチャプレン養成に関わっているのですが、そもそもチャプレンとはなに? 何を基準にして養成すればよい?という問いを抱えていました。上智大学の養成方法は、米国で100年前に始まったキリスト教プロテスタントチャプレンの組織的養成(臨床牧会教育)の影響を強く受けたもので、病棟での苦しみ悩みの傾聴者を一つの典型として想定しています。いっぽう、イスラームのチャプレンは、(葛西の印象ですが)アドボカシーとエンパワメントに重きを置いていて、それはなぜだろうというのが以前からの疑問でした。欧米諸国への移民としてのムスリム/ムスリマの経験、それゆえのアイデンティティ模索や伝統的なイスラーム法との生き方すりあわせ、家族や女性のあり方をめぐる課題(DVや虐待含む)などがすれ違う場所に、イスラームチャプレンがいるのだと知りました。また、欧米のムスリムチャプレンの取り組んでいる問題は、日本のムスリム(ムスリムチャプレン)にも通じるものがあり、さらに、日本の他宗教/無宗教チャプレンも、ムスリムチャプレンの経験から学びうるものがとても多いと感じています。細谷幸子先生を介して、イランで勃興しつつあるスピリチュアルケアの教育者や実践者たちとも出会いました。そのため、たまたまムスリムチャプレンの回が多いのですが、その他のチャプレン(韓国の緩和ケアや日本の刑務所での教誨師の歴史と活動)についても採り上げています。

今後なのですが、ヨーロッパでの刑務所の職員(チャプレン含む)と入所者に行った大規模調査(Islam in Prison)を昨年刊行された、カーディフ大のマンスール・アリ先生の同僚であるMatthew WIlkinson先生に交渉するとともに、この本自体もご紹介できないかと考えています。この本、本格的な調査の報告でありながら、同時にビジュアルで、イスラームについての簡潔な紹介もあり、教科書的・啓発的な使い方も想定された意欲的な本です。どんな読者を得るのか、私たちはどんな使い方ができるのかといろいろ想像を膨らませております。

2023年5月15日月曜日

「イスラームのウェルビーイング観」と「伝統的イスラーム統合心理療法」について

 今回の講義について、主催者側から数点、補足させてください。

 

1. ウェルビーイングとは
Wellbeing
は、葛西は5/12の講演主旨説明「幸福」と簡単に説明してしまいましたが、「健康」や「福祉」など多様なものを含む概念の広がりをし忘れました。512の講演は、Framework of Wellbeingを「健康観」と訳しておくと収まりがよいかもしれません。


2.
アラビア語から英語へ?
 イスラーム学の先生方は、ラフマナラ先生がさらっとクルアーン(コーラン)の英訳を提示されることに驚きを感じませんでしたか? クルアーンはアラビア語で味わい、アラビア語で読まれるべきもの、という前提がありますよね。チャプレンの標準語が(アラビア語の語彙を採り入れるとしても)英語に移行することで、どんな変化が起こっているでしょうか。


3.
心理学と宗教が出会い、再解釈しての統合を試みる
 512日の講演では、1500年前の預言者ムハンマド(イスラームの創始者)のことばや、1000年前の神学者のことばなどが、現代の心理学理論とあわせて出てきて、少し驚かれたかもしれません。Traditional Islamically Integrated Psychotherapy(「伝統的イスラームを統合した心理療法」と、仮の訳をつけておきましょう)という概念が6枚目のスライドで紹介されていました。
 心理学・心理療法は、(一)人間の心理についての知であり、(二)人間心理の探究方法であり、(三)それらを踏まえた治療方法でもあります。現代の心理学・心理療法とイスラームの「伝統的」な考え方とを擦り合わせながら、またムスリム(イスラーム教徒)たちが直面する心理的課題に取り組みながら、イスラーム世界の心理学者たちは、心理学とイスラームがどのように一致しうるのかを考えて、「イスラーム心理学・心理療法」という分野を近年新たに作ってきました。なお、この分野の標準言語は、アラビア語の専門用語を採り入れながらも、アラビア語ではなく英語になりつつあります。これは、他の宗教でも20世紀から生じている新しい動きです。
 たとえば、仏教の瞑想は、近年「マインドフルネス瞑想」として流行し、医学領域や、グーグルのような企業での社員教育に取り入れられたりしています。そのさい、瞑想によって生じる医学的・教育的効能だけでなく、参加者の体験を理解するために仏教経典に戻ってみる、ということが行われています。この分野の標準言語も、サンスクリットやパーリや中国語や日本語を採り入れながらも、それらではなく英語です。心理学に刺激されて宗教復興、伝統ルネサンスのようなものが生じているのです。質問への応答では、近年トルコの図書館で発見された古文書が英訳された、ごく最近の動き、という説明もありましたね。
 あるいは、病気や苦難を「信仰不足」と理由づけて人を苦しめる傾向がイスラームでもあることについて質問がありました。宗教を活用しつつ宗教の過剰さをコントロールする……イスラームのチャプレンの仕事は、このバランスをとることでもあります。同様の例が諸宗教でもあります。例を挙げると、キリスト教でも、信仰熱心であるがゆえに病気や苦難を「信仰不足」と自責する傾向があり、それに対して「許し」を提供することが、牧師や神父、そしてチャプレンの役割であったりします。

 イスラームを国是とする国ではなく、西欧社会に適応して暮らす移民としての生活では、宗旨に照らして疑問に思うこと、母国とは異なる状況で判断に苦しむ場面がたくさんあるでしょう。この「判断に苦しむ」状況にたいして、当たり障りのない選択や、無難をもとめて非合理な選択をしていることが少なからずあります。イスラーム的なあり方の判断ができるにはかなり学んで「宗教リテラシー」を高めなければなりません。ドメスティック・バイオレンスや虐待にたいして、被害者が対抗できず泣き寝入りしてうけいれてしまう文脈もここにあるでしょう。西欧なりの新しい課題に対応しつつ、高い宗教リテラシーで、ムスリムたちの判断をサポートする役割を、(伝統的なイマームではなく)ムスリムチャプレンが担っているというお話が、前回のマンスール・アリ先生の講演でありました。次回と次々回の講演では、むしろ宗教リテラシーが高まらないことの帰結に注目します。特定の出身国固有の非宗教的価値観や、男性に都合のよい宗教解釈が、「正しいイスラーム」として女性や子どもなどの弱者に押しつけられる状況を、次回・次々回はみることになります。

カウンセリングが必要になる領域は、家庭内の力の作用や、リテラシーの格差が現れる領域でもあります。力や格差を利用する者と対抗するために、ムスリムチャプレンは相談に乗りつつ啓発をします。

 

4. 次回の、トラウマインフォームドケアについて。
 DVや虐待で、トラウマ(精神的外傷)を負うような事態が起こり、被害者は心身の不調を感じていても、それがトラウマだということさえ幼すぎて分からなかったり、愛情表現と解釈したかったりします。それはトラウマではないですかと啓発し、傾聴して整理し、必要があれば告発したり問題の解きほぐしを支援したりする、これがトラウマインフォームドケアの考え方と、葛西は理解しています。

 次回はトラウマインフォームドケアの説明が主になり、その宗教的な要素は背景に後退しますが、欠かせない重要な要素とおもわれます。5/12の「健康観」の講演に見るように。


5.
次々回は英国イスラームの関わるDVについて。
 ドメスティック・バイオレンスや虐待(Domestic Violence and Abuse: DVA)についての次々回講演も、宗教的な要素は背景に後退しますけれども、注意して聴いて頂ければと思います。
 次回同様、イスラームの重要なテキスト(クルアーン=コーラン)などや預言者ムハンマドの範例に帰ることを取り込みながら、心理学的・心理療法的な解釈や助言も行えることが、イスラームでのチャプレンのあり方と考えられているのだと、葛西は考えています。

 

ラフマナラ先生の講演は三回が一続きになって考えられており、次回のトラウマインフォームドケアの講演、また、次々回のドメスティック・バイオレンスの講演の、理解のためのベースになります。ほんらいなら同じ日に続けて聴講することでつながりを確認できるところですが、三講演を貫く重要な要素に、各回では十分な時間を割り当てられないのが残念なところです。

2023年3月28日火曜日

第7回チャプレン研究会 ムハンマド・マンスール・アリ先生「英国のムスリムチャプレン」

 盛会のうちに終了しました。

マンスール・アリ先生のご了承をいただき、講演内容(英語)とその邦訳とが、以下の、イスラーム・ジェンダー科研のポータルサイトで掲載されていて、全文の内容をpdfでダウンロードできます。とても充実した内容の講演でした。ごらんください。

 https://islam-gender.jp/news/375.html 

 

 

2023年3月27日月曜日

第8回-第10回チャプレン研究会(5月に3回のセミナー) 「英国におけるムスリムチャプレンと家族の幸福」(講師:ラフマナラ・チャウドリ先生、英マークフィールド高等教育研究所)2023/5/12、5/15、5/26

 チャプレン研究会の8-10回目は、英国レスターのマークフィールド高等教育研究所から女性のチャプレンであり研究者であるラフマナラ・チャウドリ先生をお招きする、連続講演「英国ムスリムチャプレンと家族の幸福」(Muslim Chaplaincy and Family Wellbeing)を企画いたしました。
 現代イスラームにおける家族の幸福観を確認しつつ、DVなどの家族の問題に、ムスリムチャプレンがどのように向き合うかという課題をお話しいただく予定です。
 ラフマナラ博士は、イスラーム法、イスラーム心理学がご専門です。また、ムスリム・チャプレン養成コースの講師をされています。葛西のみる限り、欧米のカウンセリングやトラウマについての理論の体系の中に(マインドフルネスの導入のように)イスラームの儀礼の活用や、イスラーム神学への誤解の修正を採り入れていると思われます。

 マークフィールド高等教育研究所は、英国レスターにある、イスラーム(学)を学ぶための拠点で、ムスリムチャプレンになるためのトレーニングも受けることができる教育機関です。
Markfield Institute of Higher Education: https://www.mihe.ac.uk/

3回の講演は英語で行われますが、逐次通訳がつきます。
講師、日程と講演タイトルは、以下です。
参加費は無料です。

講師:ラフマナラ・チャウドリ博士、マークフィールド高等教育研究所 イスラームと牧会ケア学士課程および修士課程主任
(Dr. Rahmanara Chowdhury, Course Leader for BA and MA Islam and Pastoral Care, Markfield Institute of Higher Education)
https://www.mihe.ac.uk/staff/rahmanara-chowdhury

以下のような論文と著作があります。著作はDV被害者向けの実践的なものです。
Chowdhury, R., & Winder, B. (2022). A Web Model of Domestic Violence and Abuse in Muslim Communities—A Multi Perspective IPA Approach. Social Sciences11(8), 354. https://www.mdpi.com/2076-0760/11/8/354 
Road to Recovery: Healing from Domestic Violence, Taha Publishers, 2021.
Qawwamoon: Protectors and Maintainers, Taha Publishers, 2016.


講演タイトル: 「英国におけるムスリムチャプレンと家族の幸福」(Muslim Chaplaincy and Family Wellbeing)
1)5月12日(金)18時半~20時半
 イスラームにおけるウェルビーイング観
 (Islamic framework of Well-being)
2)5月15日(月)18時半~20時半
 トラウマインフォームドケア※とムスリムチャプレン
 (Trauma Informed Care and Muslim Chaplaincy)
   ※被害者が自覚しにくい被害を理解し対処するための心理教育を伴うケア
3)5月26日(金) 18時半~20時半
 英国とムスリムコミュニティにおけるドメスティックバイオレンス
 (Domestic Violence within the UK and Muslim Communities)


2023年5月8日(月)24時までに下記のフォームに記入し、お申し込み下さい。
 
  • 前々日の5月10日(水)中に、接続情報を研究会のメールアドレス chaplaincy.studies@gmail.comからお知らせします。
  • 本研究会は、 科研費基盤研究(A):イスラーム・ジェンダー学と現代的課題に関する応用的・実践的研究(https://islam-gender.jp/)の一貫として行われます。
  • メールアドレスの単純な記入間違いがしばしばあります。ご確認お願いします。
  • 携帯キャリアのアドレスなどは、gmailからのご案内が受信できないことがあります。ご注意下さい。
  • 前日に接続情報が未着の場合は、chaplaincy.studies@gmail.comにメールでお知らせ下さい。
    「ゴミ箱」や「迷惑メールフォルダ」などに紛れ込んでいることがしばしばあります。ご確認ください。
  • 接続情報は、申込手続をしていない方にお伝えしないで下さい。
  • この会は学術的な目的で行われております。研究内容をじっくり聞き、客観的に吟味し、討議する、学術的環境の保持に協力頂けない場合は、ご退出頂くことがございます。

2022年8月27日土曜日

チャプレン研究会第6回 繁田真爾先生「歴史から考える近現代日本の宗教教誨」

みなさま、

第五回チャプレン研究会の準備が標記の通りできましたので、ご案内いたします。

「教誨師(きょうかいし)」ってご存じでしょうか。刑事施設での入所者の傾聴をしたり、心の支えになるようなプログラムを提供するボランティア(篤志面接員)です。
この、教誨について、2022年10月9日、19時より、添付のようなオンライン研究会を行います。
刑事施設での傾聴はまだ十分開拓されていない領域と思います。
それは、厚労省などの管轄にある医療や福祉の分野、施設に比べ、法務省の管轄下にあって、気やすくは開きにくい施設の性格とも関わっているでしょう。
入所者に対するかたよったまなざしを乗り越えて関わっていくチャレンジもあります。
著者の繁田先生は『「悪」と統治の日本近代』という本で、日本の教誨師制度の歴史について書かれた若手研究者ですが、今回は教誨という制度になじみのない方も想定して、現代における教誨の歴史についてもお話しくださいます。


日時:2022109日(日) 19-21

講師:繁田真爾(しげた しんじ)先生
会場:zoomによるオンライン開催
司会:葛西賢太(上智大学大学院実践宗教学研究科教員)
主催:チャプレン研究会https://chaplaincy-studies.blogspot.com/

【講演概要】
 現在、日本各地の刑事施設では1770名の教誨師たちが活動しています。宗教者として被収容者たちの更生をたすける教誨師制度は、近代日本でどのように生まれ、現在までどのような歴史を歩んできたのでしょうか。そしてスピリチュアルケアの役割も期待されてきた宗教教誨は、国家の刑事施設を現場とするケア活動であるがゆえに、どのような課題に直面してきたのでしょうか。クライアント(被収容者)本位の教誨を展望するために理解しておきたい歴史の問題を中心に、宗教教誨の過去と現在について考えてみたいと思います。

【繁田先生プロフィール】
 1980年生まれ。東北大学国際文化研究科フェロー。近代日本の思想史・仏教史を専攻。研究テーマは、監獄・刑罰制度と宗教の関係史。主な著作に、『「悪」と統治の日本近代:道徳・宗教・監獄教誨』(法藏館2019年)など。https://researchmap.jp/sshigeta


ご関心をお持ちの方は、以下より、2022年10月5日(水)24時までにお申し込み下さい。
https://forms.gle/YvWLXKS7pRLzsAoh6


メールアドレスの単純な間違いがしばしばあります。ご確認お願いします。
携帯キャリアのアドレスなどは、gmailからのご案内が受信できないことがあります。ご注意下さい。
以下に記入された内容を確認後に、2日前の10月7日(金)中に、接続情報を送付します。
・前日に接続情報が未着の場合は、chaplaincy.studies@gmail.comにメールでお知らせ下さい。
 「ゴミ箱」や「迷惑メールフォルダ」などに紛れ込んでいることがしばしばあります。ご確認ください。
・接続情報は、申込手続をしていない方にお伝えしないで下さい。
・この会は学術的な目的で行われております。研究内容をじっくり聞き、客観的に吟味し、討議する、学術的環境の保持に協力頂けない場合は、ご退出頂くことがございます。




チャプレン研究会 世話人 葛西賢太(上智大学大学院実践宗教学研究科教員)

2022年4月12日火曜日

第五回チャプレン研究会 2022年4月28日 岡田圭氏「臨床的な知識と意識 -出会う人を理解してゆくための対話芸術」

以下のような講演会を、上智大学大学院実践宗教学研究科で行います。
(大学院の授業を一般に開く形です)
 
岡田圭氏講演会案内(上智大学公式サイト)
岡田圭氏は上記紹介文の通り、つい先日までニューヨーク市の在宅訪問医療に専門職として関わってこられた方ですが、
傾聴のための感覚を深く研ぎ澄ますありかたをとても軟らかく表現される方で
特定宗教の枠には収まらずしかし深く魂にしみる「スピリチュアルケア」とはこのようなものでもあるのだ
と実感できるお話をされます。
緩和ケア等の業界では広く知られている方ですが、
医療・福祉・心理に限定されない、人とかかわりながらこの世にあるあり方について触発されるお話をいつもしてくださるかた、と、葛西は認識しております。
上記リンク先の申込方法をご確認いただき、よろしければお申し込みのうえご参加ください。
今回は、チャプレン研究会ではなく、大学院実践宗教学研究科から接続情報をご案内いたします。
接続情報をお知らせするメールが「迷惑メール」等に紛れ込まないよう、また、正しく届くよう、メールアドレスの記入にはご留意下さいますようお願いいたします。
葛西

2022年4月2日土曜日

「刑務所の社会的機能と塀の中の宗教」アダム・ライオンズ先生 チャプレン研究会第4回

第四回チャプレン研究会

講題:刑務所の社会的機能と塀の中の宗教--教誨師の活動をめぐって

講師:アダム・ライオンズ先生(モントリオール大学) ※講演は日本語で行われます
   https://etudes-religieuses.umontreal.ca/repertoire-departement/professeurs/professeur/in/in33098/sg/Adam%20Lyons/

日時:2022年4月21日 19時10分-20時50分

場所:zoomによるオンライン開催 (演習科目とのハイブリッド開催)

司会:葛西賢太(上智大学大学院実践宗教学研究科)

申込締切:2022年4月19日(火)24時

 

講師について

アダム・J・ライオンズ先生は、ハーバード大学大学院で学ばれ、近代日本の刑務所で教誨師が経験するさまざまな葛藤に焦点を当てた研究で博士号を取得されました。博士論文は、欧米のチャプレンによる「スピリチュアルケア」と、日本の教誨師による「教誨」との違いを歴史的資料とフィールドワークによって明らかにしたもので、Karma and Punishment: Prison Chaplaincy in Japan (Harvard University Asia Center, 2021)として刊行されました。今回はこの博士論文にもとづいた講義を、日本語でしてくださいます。

 なお、今回の研究会は、上智大学大学院実践宗教学研究科における「臨床スピリチュアルケア演習」の一環として、オンラインで開催されます。

 

お申し込みは以下のオンラインフォームからどうぞ。

https://forms.gle/SR5xK6mtQmSFrVpe6

申し込まれた方に、前日4月20日(水)に接続情報をお送りします。

 

お問い合わせ先:chaplaincy.studies@gmail.com (チャプレン研究会)

https://chaplaincy-studies.blogspot.com/

 

なお、第五回研究会が4月28日に行われますが、詳細は近日中にお知らせ致します。

2022年3月12日土曜日

Understanding Muslim Chaplaincyを読む

イスラームジェンダー科研を受けての企画「巣ごもり読書会」として、2022年1月9日 、understanding Muslim Chaplaincyという本を読みました。

その詳細な文字起こし資料(註釈つき)と配付資料、報告が、以下のページに掲載されました。

 http://islam-gender.jp/news/344.html

以下、報告の冒頭部分だけ引用いたします。詳細は上記のページでご覧ください。

 -------------

 「巣ごもり読書会『Understanding Muslim Chaplaincy』」では、2014年に刊行されたソフィー・ギリアット=レイ(Sophie Gilliat-Ray)氏の書籍Understanding Muslim Chaplaincyについて、イランにおける医療が専門の細谷幸子氏、イスラームにおける宗教と医療を専門とする葛西賢太氏が報告を行った。
 細谷氏の報告では、ムスリム・チャプレンの基本的な活動内容と、ムスリム・チャプレンは登場してきたイギリスの歴史的背景に関する説明を中心に、本書の概要を説明した。その後細谷氏は、ムスリム・チャプレンの日本における発展の可能性と現状に対する問題提起を行い、報告をまとめた。その後の葛西氏の報告では、イスラーム法学者であるウラマーやイマームといった既存の制度と、ムスリム・チャプレンの違いや、アメリカのサード・スペースの動きと比較しながらムスリム・チャプレンの持つ特徴やそれを要請する社会的背景について深く考察がなされた。
 両者の報告の後で、フロアの方から、報告に対するコメントや論点が多く寄せられた。まず、アメリカのムスリム・コミュニティを研究する方から、サード・スペースの成り立ちと社会背景に対する説明があり、既存の宗教権威とサード・スペースの間の緊張関係が指摘され、それと比較して今後のムスリム・チャプレンのあり方に対する質問が投げられた。また、日本ムスリム協会の方から、日本の刑務所におけるムスリムに対する教誨師の活動に関する現状や医療機関におけるそのニーズに対する補足説明があったほか、ムスリム・チャプレンの活動の質を担保する資格制度に対する質問なども挙げられた。さらに日本に住むムスリマの方々から、日本のムスリム・コミュニティと、それをサポートする自助グループの存在とその運営に関する説明や、ムスリマの悩みといったジェンダーに関する日常の問題に対する日本のムスリム・コミュニティの現状に対するコメントが寄せられた。 

*報告文作成:保井 啓志さん(東京大学大学院総合文化研究科)

 

2022年2月16日水曜日

「イランのスピリチュアルケア」講演の第2回を予定していましたが、延期致します。

 去る1月24日におこなわれて好評だった「イランのスピリチュアルケア」(ルーホッラー・ムサヴィザーデ博士講演)の第2回を、2022年3月8日(火)夜の18時より予定しています。詳細は、後日、告知致します。

上記の第二回講演を調整していましたが、諸事情により見送らざるを得なくなりました。2022年度に再度実施の可能性を模索致します。ご容赦ください。

 

上智大学ソフィアシンポジウム「欧州のムスリムチャプレンの意義ーー宗教と民族を超えるエンパワメントから学ぶ」 2026/6/27

上智大学ソフィアシンポジウム  欧州のムスリムチャプレンの意義--宗教と民族を超えるエンパワメントから学ぶ  Why Muslim chaplaincy matters?:  Lessons from their empowerment beyond religious/ethn...