2024年6月24日月曜日

第16回 テーマ:国際日本宗教研究の意義と重要性:歴史学、社会学、人類学の観点から

 ●第16回

テーマ:国際日本宗教研究の意義と重要性:歴史学、社会学、人類学の観点から
話者:アダム・ライオンズ先生(モントリオール大学講師)
   ※お話は日本語で行われます。
日時:2024年7月10日(水) 15:25-17:05(四限)
場所:オンライン

※アダム・ライオンズ先生 モントリオール大学宗教学部・東アジア研究センター 助教授
日本の刑務所にて入所者の心のケアに取り組む教誨師の歴史と制度の調査を研究して、ハーバード大学大学院宗教学科にて博士号を取得。研究はKarma and Punishment: Prison Chaplaincy in Japan (Harvard University Asia Center, 2021)として刊行されています。日本近代における宗教と政治、文化、新しい宗教運動や思想運動についての論考多数。現在は、新宗教の歴史と現在と天理教を背景とする文学者・芹沢光治良(せりざわこうじろう)を中心に、近代日本の文化と宗教との関わりについて研究を進めています。

ライオンズ先生は、日本の刑務所での傾聴者「教誨師」の歴史と実践の研究で、ハーバード大学で博士号を取得されました。
日本生活が長かったので、日本語も流暢です。調査のために来日されるので、講義もお願いしました。また、若手研究者でおられることから、研究者としての博士論文研究の経験についてもお話し下さるようにお願いしております。

お話は科研基盤研究(C) 「臨床牧会教育の新しい傾聴者像の検討:臨床「宗教」教育指導要領作成のために」(JSPS23K00073)  によって行われます。

人数確認のため、7月7日の24時までにこちらにお申し込み下さい。
https://forms.gle/eMoJqEHhAwUTJ12e7

第15回 『悲しまないで(La Tahzan)』という書籍を巡るイスラーム圏の諸現象

 ●第15回

『悲しまないで(La Tahzan)』という書籍を巡るイスラーム圏の諸現象

日時:2024年7月3日(水) 1800-2000
会場:オンライン開催(事前申し込みが必要)
報告者:兼定愛(けんじょうめぐみ、東京大学)
コメント:細谷幸子(国際医療福祉大学)
司会:葛西賢太(上智大学)

 チャプレンとは、人々が人生上の諸課題に直面するのを支える専門職(宗教者)で、軍隊や刑務所や病院などで傾聴や精神的支援を行う人のことをいいます。チャプレンといえばかつてはキリスト教の牧師か司祭でありましたが、現在は諸宗教・無宗教のチャプレンが活躍しています。

 チャプレンについて考える本研究会では、欧米や日本の諸宗教の事例とあわせ、イスラーム世界での事例も採り上げてきました。今回は、東京大学大学院人文社会系研究科特任研究員の兼定愛(けんじょうめぐみ)先生により、イスラーム世界でのロングセラー・ベストセラーとなり多くの言語に訳されている『悲しまないで(La Tahzan)』という本について、そして、この本の執筆の背景のみならず、反響・読者層などの諸現象について、詳細にお話しいただきます。イスラーム世界での「悲しみ」とそれに対する応答のしかたを詳細に吟味し、あわせ、日本での「スピリチュアルケア」を再考もする好機と期待されます。イスラーム世界とお仕事でかかわられる方々にとっては実践上のメリットもあるでしょう。どうぞご参加ください。

なお、『悲しまないで(La Tahzan)』はアラビア語の本ですが、英訳はAmazonなどで入手できます。また、日本語訳は、兼定先生が鋭意翻訳中とのことです!

研究会は、科研費基盤研究(C)「終末期患者に対するイスラーム的ケアの研究:イランにおける死の医療化をめぐって」(JSPS20K12326)、および「臨床牧会教育の新しい傾聴者像の検討:臨床「宗教」教育指導要領作成のために」(JSPS23K00073)の一環として行われます。

下記のフォームにて、6月30日(日)24時までにお申し込みください。

https://forms.gle/Xju52Eg9inmZZkwS7

【中止】2025年1月15日(水)イスラーム心理学の勃興 

 下記研究会は中止となりましたのでお知らせ致します。 あらためての開催機会を検討しておりますが、まだ予定は立っておりません。 2025年1月15日(水) 兼定愛先生(東京大学大学院人文社会系研究科 特任研究員、日本学術振興会特別研究員・PD) チャプレン研究会18:イスラーム心理...